4 aventures de reinette et mirabelle(レネットとミラベル 四つの冒険)

ラヴィレットには、videoteque があって、それがとても充実しているので、最近よく映画を見ています。
今日見たのは、

4 aventures de reinette et mirabelle
Eric Rohmer
1986

です。短編4編の映画です。
字幕がないので、(ネットで英語の字幕を見つけたんだけれど、すごく一部しか表示されなかった。)完璧に映像からの推測で見ているのですが、面白いほどよく分かるんです。これは日本語の字幕で見るよりも面白い体験だと思います。ロメールの映像のすごさを実感してしまいます。

今、登場人物が何考えているのかすごく手に取るように分かります。あと、次の展開も読めます。あ、きっと’また遭遇してだまされたことに気づくんだろうな’とか。でも次の展開が大筋はあってるけれど、想像していたのとちょっと違う。’え、そこ許すの’とか。一番面白かったのは、Le Mendiant, La Cleptomane,L'Arnaqueuse(こじき、万引き、詐欺かな?)の万引きの所。すごくよく予想できるのに、いい感じに裏切られる。

reinetteがちょっと面倒で、しかもセンスがないから、見ていて気持ちがいいという感じの映画ではないけど面白かったな。ロメールは前に見た、L’ami de mon amieの方がよかったけれど。

L'ami de mon amie
Eric Rohmer
1988

邦題は「友達の恋人」です。個人的には、友達の彼とかかなと思ったんだけども。フランス語では男女がはっきり分かるようになってるし、L'amiってthe freindなのに恋人を意味することもある感じとかが日本語の彼の使い方にすごく近いような気がしたので。

次は何見ようかなー?

Espace Dali Montmartre (ダリ美術館)

モンマルトルにあるダリの美術館に行ってきました。いわゆるイメージのダリの油絵ではなくて、小説(ロミオとジュリエットデカメロン不思議の国のアリス)や聖書のモチーフの水彩やリトグラフ、彫刻があって、おもしろかったです。ダリの絵があんまり好きでない人もモンマルトルで時間があれば行ってみると面白いと思います。

興味深かったのは、ダリは父親が無神論者だったのにも関わらず、自信は敬虔なカトリック教徒という説明があったところ。自覚的にキリスト教を選択した人に昔からすごく興味を覚えていて、という訳で、数ある絵の中からもキリストをモチーフにした絵ばかり見てました。

モンマルトルはお土産屋さんが坂に沿って並んでいて、クレープ屋さんが沢山あって、観光地で、ちょっと治安が悪くて、東京でいったら個人的には原宿です。(モンマルトル墓地は青山墓地サクレクール寺院明治神宮かな。)今回は天気が悪くて、サクレクール寺院には登ってないのでまた今度リベンジ!さて青山みたいにすてきなブティックがいっぱいあるところも見つけられると完璧にシンクロするんだけどな。

建築学科生のためのフランス語1

明日はプロジェの発表があるので、今日はグループで話し合いでした。日本とちがって、大学は夜閉まる&土日は開いていないので、グループの子の彼氏の家でやりました。

Sceauxというパリの南の郊外にありました。スケール感がすごく丁寧な感じで好き。日本でいうと調布の発展してないところ(商業っぽくないところ)みたいな感じ。

きっとこういうキッカケがないと訪れるとこもなかったと思うので、グループで課題をやっててよかったと思いました。本当は他のスタジオにすごく興味があって、でも個人課題だったので、今のプロジェにして、、という経緯があったので少し自分の選択に自信がなかったのですが、結果的にやっぱりよかったと思えることが満載の日々です。

さて、夜大学にいられないということはグループ課題でも作業は家で個人でやってくるわけです。(他のグループはしらないけど。)学校で基本方針を話し合って、次に会うときにはそれを表現したアウトプット(完成形)を持っていかないといけない。つまり、学校で話し合ってる時に自分のパートを完璧に理解しておかないといけない。。。そんなこんなで1週間でいっぱいフランス語を使ったような気がします。以下、建築学科生必須のフランス語です!

eclairage(m):照明
valeur(f):価値
patrimoine(m):財産
éphémère(abj):1時的な
échelle(f):スケール (一般的には梯子)
terrain(m):敷地
densité(f):密度
ambiance(f):環境
mobilité(f):流動性
réfléchir(v):考える
isolation(f):断熱材
mur(m):壁
béton(m):コンクリート
calque(m):レイヤー
paysage(m):風景

とりあえず15個。
こうやって書こうと思うと、アクサンとか女性形、男性形もをきちんと覚えてないことに気づく。はぁ。

オランダ旅行


先週はなぞのバカンスがあったのでオランダに行ってきました。

(よく分からないけれど、小学校とかはお休みになって家族旅行する人が多いみたい。で、4学期制の大学とかは試験をやっているらしい。。)
(ラヴィレットは普通に授業があったけれど、プロジェは休講になったので、5日間フリーでした。)



ロッテルダム

印象でいうと、ロッテルダムには現代的な建物、というか高い建物が多かった。
で、基本的には直方体を組み合わせたような建物ばかり。
レゴで簡単に作れそうな感じ。
でも、単調ではなく、なんだかすごくしっくりしていた。
なにが日本にあるビルとかマンションとは違うのかすごく考えたけど、あまり分からなかった。
思いつくことは沢山あるのだけれど、どれも決定的という感じがしない。
(たとえば 窓が大きい、階高が高い、敷地が大きい、とかとか)


ロッテルダムには、いずれまた行くと思うのでこれは宿題。
自分が心惹かれたものや風景がなぜ好きかということをきちんと考えるようにすること
これはヨーロッパに滞在している時のテーマにしようと思う。
(逆になぜこれが嫌いかということにも向き合うべき)


それから、MVRDV風の建物がいっぱいある中、やっぱりMVRDVは抜きんでている気がする。
(実際に見た感想というよりは、雑誌のイメージと街を比較しての感想)
それが何でかも知りたい。




クンストハル Kunsthal
言わずとしれたレムコールハウス。
同時に4つの展覧会を行うことが想定されている美術館。
その日も4つ展覧会をやっていたけれど、それぞれが独立した体験なのにも関わらず、終わってみると1個の体験に集約するという感じの建築だった。
(なんだか設計課題のコンセプトみたいになってしまったけれど、実際にそうなんだから仕方がない。)
1つの展示から次の展示に行くまでに必ずレベル差があって、そこを上っている内に気持ちが切り替わるんだと思う。
そして最後におりてくる時にまとめを行うことができるのだと思う。
4つの展示が、かなりばらばらのテーマだったことも、そのイメージを増幅してた思うけれど。
(でも、予定表を見ると、あきらかにそれを意識したキュレーションを行っていることが分かる。)
最初の写真はホールのカーテンです。すごく単純だけど共感できるかたち。




エラスムス橋。
船がくると、上にあがります。
近くにピアノのKPNタワー、メカノーのレストランがあります。




たまたま、休憩ではいった映画館のカフェ。
上がホールになっていて、その床がそのまま天井になっている。
本当に天井が高くて居心地がよかった。
そして、この手前の何もない広い空間!
篠原一男が機能がない空間をデザインしたと言っていたけれど、(そして池辺陽は機能がないという機能があるんでしょと言ったというけれど、難波先生からの受け売り)
機能がないという機能をすごく実感した。

銀行のATMが原始的。。


かわいい封筒買ったぁとかいう日記ではないのです。
残念ながら。
またもや失敗をやらかしてしまいました。


今朝は、起きてからお金を入れようと思って、銀行に向かいました。
あれ、なんだか窓口やってない。。。
まぁ現金持ってるのもやだし、ATM使うかぁ。


これがまちがいの元でした。


余談ですが、
1万円札のように額が大きいお札が入る自動販売機が沢山あるのは日本くらいというのは有名な話です。
お札が入らないどころか、おつりがでてこない自動販売機もあるくらいですから。
(おつりがでてくると書いてあっても自動販売機の中におつりがないとでてこない時もあります。)


そんな国で預金をするときに機械がどうやってお札を読み取るか、
今から考えれば、それくらい調べてから行くべきだったのです。


まぁ日本ボケしている私はなーんにも考えずにATMに向かいました。
まず、カードをいれろ、と。
 >いれたよ。
引き出しですか?その他ですか?
 >その他!
はい、この中から選んでね!
 >預金は、dépôtだよっと。
金額を打ち込んでください。
 >はーい。○○ユーロ。valider
 >ん、何か紙がでてきた。あ、明細ね!(ここで確認しなかったのが悔まれる。。。)
 >ん、また何かでてきた。え、封筒??
封筒にお金を入れて、機械に入れてください。
 >なるほど、機械がよみとるんじゃなくて、あとで手動で開くのね。ププっ、原始的。(その時点でもう少し考えるべきだったのです。)
 >封筒にお金入れて、封をして、はいっ、入れたよ!
カードを受け取ってください。
 >はいはいっと。
ぴー。
 >??紙?さっき明細もらったけどなぁ。
  !!!!!!
  さっきもらった紙には‘A METTR DANS L'ENVELOPPE’って書いてあるー。
  つまり名前を書かずにお金をいれちゃったということ?キィー!私のバカ。

後ろに並んでるおじさんに聞いたら、明日は窓口もやってるから、明日また来なさいとのこと。
はぁー。
注意力をもっと養わなければ。
明日は戦いだぁ。
(基本銀行の人は親切じゃない気がするので。こちらに非がないときですら、あぁなんだから。。。)


***
がっかりしたことを書いたので、今度はフランスならではのいいことを。

今は3人グループで課題をやっているのですが、来週エスキスがお休みなので旅行に行きたいなぁと思っていたんです。
でもグループ課題だし、そんなに長く抜けれないだろうなぁ、と思いつつもおずおずと
旅行行きたいんだけど、と切り出してみたら
そうよね!あなたはetrangeeなんだから当然だわ!
って言って快く送り出してくれるんです。
しかも、どうせ行くならもっと行ってきたら?私たちは構わないから!
いやいや私だって他にも授業あるから(笑)

休暇を取る、ということがスゴク当たり前のこととして受け入れられるのです。
フランスに旅行してる時はイライラしますが、逆の立場だと快適です。


***
というわけで一喜一憂、右往左往しながら頑張ります。