Maison Louis Careé

先週はアアルトの作った、ルイスカレ邸に行ってきました。一般公開は2005年からということなので、建築関係の人でも行ったことがない人が多いかも?

玄関入って、おじさんにお金を払って見に行こうとすると、止められる。??どうやら、自由にみることはできないようです。1時間毎にツアーがあるのでそれに参加しろ。次のツアーは17時からだ! とのこと。
ということで浮いた30分はぼーっと外を見て回りました。プールがあったり、それぞれの窓から庭が見られるようになっていたり、外からでもすごく楽しい家でした。(ツアーが終わった時には真っ暗だったので見ていて良かった。)

中はとにかくすごく丁寧に作られていました。本当に細部の細部までデザインされている。きらびやかではないけれど、良いなぁ、とため息がでる感じ。


あと、ガイドの人の話がすごーく面白かった。
カレさんは画商で、すごいお金持ちだったんだけど、腰を痛めていて階段の昇り降りがあまりできなかったんだ。だから、玄関からリビングに降りていく階段はすごく広くなっていてこう配も緩やか、これはベルサイユ宮殿と同じだよ。このてすりを押さえてこう昇ったんだよ。
ここに天窓があって昼間は光が入るんだけど、夜はこうやって明るくするんだよ。この照明はテーブルと絵と両方照らすためなんだ。
これはアアルトの奥さんがデザインしたグリルだよ。機能はよくわかんない。多分ないと思う。
この鏡すごく低いと思わない?ムッシューカレは身長が158cmしかなかった。ちょうど、君サイズだね。(その時の私は、身長155+ヒールでした。)
ここに立ってて。そう。そこ。いい動いちゃダメだよ。じゃじゃーん。(とクローゼットの仕掛けをみせてくれたり。)

最初に写真はとってもいいけど、フラッシュはダメだよ。日本人だったら沢山写真撮るよね?みたいに言われて、もちろん!と答えていたんだけど、解説がおもしろすぎてあんまり写真撮ってなかった。そしたら、「ねぇ、写真撮らなくていいの?」ってわざわざ聞いてくれたり。(話が面白くて撮る暇なかったって言ったら、もう一回ずつみせてくれました。)





(ISOの設定が良くなくて、いい写真があまり撮れなかった。おじさんごめんね。)


ほんとうに贅沢な空間ってこういうものだなぁと思いました。まだ行かれてない方はぜひ!
URLはこちら。Maison Louis Carré

おじさんに近くでご飯を食べれるとこがないか聞いてMontfort-l'Amauryという街(村?)を教えてもらう。カレ邸からは6km弱なので車で行くなら全然近所。この街もすごく良かった。なんかちょっと観光地っぽいけど観光観光していなくて、、という感じ。今調べてみたら、ラヴェルが晩年を過ごしたところみたいです。ここ数年ふとラヴェルに接するので、これもだー! とすごく嬉ししくなりつつ、「ボレロ」を聞いています。フランスに来る前に先輩にクロード・ルルーシュ監督の「愛と哀しみのボレロ」を借りたのを思い出しました。

ご飯を食べたのはこんなお店。おいしかったです。


すごーく充実した日でした。私はパリから車で行ったけれど、電車とバスを使っていく方法もあるみたいなので、ぜひ訪れてみてください。パリの11月だと18時でもうこんなに真っ暗!